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UAEに国際物流事業の現地法人設立 西日本鉄道
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週刊経済2021年5月18日発行
ドバイでの事業を拡大・強化
西日本鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、林田浩一社長)は、国際物流事業の海外子会社、NNRグローバルロジスティクスUK社 (英国・ロンドン、以下UK社)がアラブ首長国連邦(UAE)・ドバイに今年1月設立したNNRグローバルロジスティクス・ミドルイースト社(以下UAE社)の営業を4月23日から開始したと発表した。
同社では、2022年度までに1年間延長した“修正”第15次中期経営計画の重点戦略として国際物流事業の収益拡大を推進しており、今年3月現在で世界28カ国・地域117都市の営業拠点を、31カ国・地域124都市まで拡大する目標を掲げている。UK社では19年2月にドバイ駐在事務所を開設し、市場調査や現地企業の情報収集を進めていた。今回、ドバイでの事業を拡大・強化するため、新たに24社目の海外子会社を設立した。UAE社は資本金が1千AED(2万8220円)で、UK社の100%出資。会社形態はフリーゾーンカンパニー(FZCO)で、事業内容は航空・海上輸出入、陸送、通関業務。
ドバイは同国最大の都市で、中東地域における貿易・商業の中心地。世界最大級の人工港ジェベル・アリと、国際ハブ空港として機能するドバイ国際空港を有し、中東にとどまらず世界各地への中継基地として繁栄している。また、同国では外資企業誘致を目的とした経済特区「フリーゾーン」を国内に40拠点設置。同特区では、100%外資出資での会社設立が可能なほか、法人税非課税など優遇政策が実施されている。UAE社はドバイ国際空港に隣接し、日系企業が約80社進出している(17年現在)というドバイ空港フリーゾーンに立地。ドバイ内のフリーゾーンにおいて、顧客ニーズに合わせた物流業務における戦略・企画・運営を包括的に受託する3PL(サード・パーティ・ロジスティクス)ビジネスを提供するほか、中東・アフリカ市場へのビジネス拡大を目指していく方針。