NEWS

QTnetと共同でローカル5G利用を研究 九州産業大学


週刊経済2021年6月1日発行

12月めどにネットワーク構築

 九州産業大学(福岡市東区松香台2丁目、北島己佐吉学長)は5月19日、㈱QTnet(同市中央区天神1丁目、岩﨑和人社長)と共同で同大学キャンパス内に第5世代移動通信システム(以下、ローカル5G)を構築し、ローカル5Gネットワークを活用した実証研究を行うことを明らかにした。
 ローカル5Gは地域の企業や自治体などが自らの建物や敷地内で柔軟に5Gネットワークを構築し、利用可能とする無線システム。今回の共同実証事業を通じて、屋内外における電波伝搬の特性や通信品質などの検証を実施。理工学部を中心にスポーツや芸術分野での利用も視野に入れ、学生独自の視点を取り入れながらローカル5Gを活用した社会課題の解決や創造的な研究開発の推進、学生の積極参加による人材育成を目指す。
 QTnetは昨年3月に総務省からローカル5Gの商用利用が可能となる「無線局免許」を九州で初めて取得。産学連携研究では国立大学法人九州工業大学(北九州市戸畑区)と全国初となるローカル5G実証事業を同11月に稼働しており、今回が2例目となる。現在、九産大キャンパス内の電波測定を予定しており、必要に応じて5G基地局を設置。今年12月をめどにローカル5Gネットワークを構築する方針。