NEWS

HD化後初の決算、マイナス金利が貸出金利息に影響 西日本フィナンシャルホールディングス


経常利益は21%減に

西日本シティ銀行を中核会社に、昨年10月にHDカンパニーとして発足した株式会社西日本フィナンシャルホールディングス(福岡市博多区博多駅前、谷川浩道社長)の17年3月期連結決算は、経常収益は1458億6200万円、経常利益は338億6800万円となった。西日本シティ銀行の前期連結決算と比較すると、経常収益は5・9%減、経常利益は21・2%減の減収減益となった。

日銀のマイナス金利政策導入に伴う貸出金利息の減少が響いたほか、預かり資産手数料の減少などもあって各利益指標は大幅減益。当期純利益は222億1400万円で、前期決算との比較では17・5%減となった。セグメント別では、銀行業の経常収益は同6・5%増の1414億円、セグメント利益は同21・8%減の344億900万円。その他事業における経常収益は、同46・8%増の244億1900万円、セグメント利益は同約2・2倍の117億7400万円となった。

今期もマイナス金利政策の継続に伴う貸出金利の減少や人口減少に伴うマーケットの縮小などで厳しい収益環境が続くと見ている。今期業績予想は、経常収益は前期比2・3%減の1425億円、経常利益は同7・0%減の315億円、当期純利益は同10・0%減の200億円で減収減益を見込んでいる。

2017年6月20日発行