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中央区天神1丁目に18階建て複合ビル 日本生命と積水ハウス


週刊経済2022年1月18日発行

25年3月完成予定

日本生命保険相互会社(大阪市中央区、清水博社長)と積水ハウス㈱(同市北区、仲井嘉浩社長)は、福岡市中央区天神1丁目にオフィス主体の18階建て複合ビルを建設する。7月に着工し、2025年3月に完成予定。
福岡市が規制緩和などを活用して民間ビルの建て替えを促進する「天神ビッグバン」の案件。場所は通称「明治通り」沿いの「福岡天神フコク生命ビル」向かい。「日本生命福岡ビル」と隣接する「福岡三栄ビル」を「(仮称)天神一丁目北14番街区ビル」に建て替える。敷地面積は3050㎡。地上18階(地下2階)建てで、延べ床面積は3万9300㎡。1~2階が飲食などの商業フロア、3~18階がオフィスフロアで構成する。同市が進める「感染対応シティ」の実現に向け、自然換気システムの導入や、通行量の多い箇所への非接触検温センサー設置、広場やオフィスエントランスへのWi-Fi提供による通信環境の充実、地上から地下まで壁面緑化の配置を計画している。総事業費は非公表。日本生命は「今後も優良不動産などへの積極的な投資を通じて、契約者利益の観点から長期・安定的な運用収益を確保すると共に、日本経済・産業の発展に寄与していく」、積水ハウスは「大都市圏での都市再開発事業に積極参画し、自治体とも連携しながらコンパクトシティの実現に向けた豊かな街づくりをサポートしていく」と話している。
日本生命は1889年7月設立。資本金1兆4500億円。2021年3月期連結売上高は8兆1609億円。従業員7万6792人(21年3月31日時点)。積水ハウスは1960年8月設立。資本金2025億9120万円。2021年1月期連結売上高は2兆4469億400万円。従業員1万6595人(21年4月1日時点)。