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8月期連結中間決算は2期連続の増収   ベスト電器   東南アジアへの積極投資も


 地場家電量販大手・株式会社ベスト電器(福岡市中央区那の津2丁目、有薗憲一社長)の2005年8月期中間決算(連結子会社10社)は、売上高が前年同期比1.7%増の1,804億8,500万円、経常利益は同67.8%増の22億7,100万円で増収増益となった。中間純利益は同74.3%増の12億4,200万円。
 当期は市場競争および低価格競争の激化を背景に不採算の直営23店舗、FC七店舗の計30店舗を閉鎖。新規出店では直営5店舗(海外1店舗含む)、FC6店舗の計11店舗を展開するなど、店舗運営の効率化および機能別営業力強化を推進。また、今期から台湾泰一電気股彬有限公司が連結子会社化した結果、同公司の直営13店舗による売上高が貢献し増収となった。
 主な事業別では、家電小売業がオリンピック需要や猛暑の影響で薄型テレビを中心とするAV機器、エアコンが好調だったほか、台湾泰一電気股彬有限公司の直営13店舗による売上高が影響し、前期比3.3%増の1,532億9,700万円となった。家電卸売業は閉鎖店舗の影響で同10.6%減の224億5,600万円、クレジット事業は同1.0%増の14億7.500万円、サービス事業が同18.9%増の27億2,100万円。その他事業については、昨年4月に連結子会社となった株式会社J・スタッフの人材派遣業収入が増加した結果、売上高は同158.8%増の5億3,400万円となった。
 同社では今後、地域および商品戦略強化を推進するほか、店舗運営・物流コストの削減、経営効率化による利益構造への転換を図る方針。2006年2月期の連結売上高では、前年同期比2.0%増の3,650億円、経常利益は同753.2%増の48億円、当期純利益は23億円(前期純損失は107億2,200万円)を見込んでいる。