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7月から博多~比田勝に新造フェリー就航 九州郵船


週刊経済2021年5月18日発行

船名は「うみてらし」で片道1時間短縮

旅客定期船運航、郵便事業の九州郵船㈱(福岡市博多区神屋町、竹永健二郎社長)は7月1日、博多~比田勝(長崎県対馬市)航路に新造フェリーを就航する。
老朽化したフェリー「げんかい」の代替船として建造していたもので、新造船の就航は、2019年4月に唐津~印通寺(長崎県壱岐市)に就航した「ダイヤモンドいき」以来2年3カ月ぶり。全長は81・79mで、総トン数は1100t。航海速力は17ノットで、速力が向上したことで運行時間は片道約1時間短縮できる。旅客定員は最大176人、車両は普通乗用車で43台収容。また、フィンスタビライザーを搭載して乗り心地が向上し、エレベーターや身障者用トイレなどバリアフリー構造になっている。船名は「うみてらし」。対馬市北部に自生する市木「ヒトツバタゴ」の別名で、いつまでも海を明るく照らしてほしいという願いから公募で決まった。今年2月には進水式を終え、試験運航を重ねて準備を進めている。