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7億4,000万円投じ、八幡西区の小型商業施設を買収   福岡リート投資法人   同種不動産では第1号目の取得


 東証、福証に上場し、九州・山口を対象に不動産投資信託を展開している福岡リート投資法人(福岡市博多区住吉1丁目、松尾正俊執行役員)は、05年12月20日に7億4,000万円かけて北九州市八幡西区小嶺台1丁目の小型商業施設「小嶺台コミュニティモール(CM)」を酒本商事株式会社(大阪府八尾市高美町6丁目)から取得した。
 これは投資カテゴリーのひとつであるコミュニティーモールの第1号物件として道路アクセスが良い小嶺台CMを取得したもの。鑑定評価額は7億5,000万円だったが、それを1,000万円下回る価格で購入した。
 同CMの敷地面積は約8,150平方m。建物は平家建て、延べ床面積が3,041平方m、建ぺい率が60%、容積率が200%。スーパーマーケットの「スーパー協和」、100円ショップの「ダイソー」、外食チェーンの「ガスト」、ダスキン系ファーストフード店の「ミスタードーナツ」4店舗が入居している。
 設立以来同法人はキャナルシティ博多(福岡市博多区住吉1丁目)などの大型複合商業施設取得を推進してきたが、同法人では08年内までに現在の約870億超の資産に加え、さらに800億円増の約1,600億円の資産保有を目指している。小型CMにおいては1,600億円の内、約10%取得を狙う。
 松尾正俊執行役員は「今回取得したような小型の商業施設は、既存物件の購入だけでなく開発にも踏み込んでいきたい。小売チェーン企業とのセールスアンドリースバック案件など、地元企業とのパートナーシップを重視していく」と話している。
 同法人の不動産運用を担当する株式会社福岡リアルティは2003年12月創業・設立、資本金は2億円。従業員数は27人。福岡リート投資法人の05年8月期(第2期)の営業収益は58億5,700万円で、1株あたりの配当金は1万9,014円。
 また福岡リアルティには福岡地所株式会社が58%、九州電力株式会社が10%、ロイヤルホールディングス株式会社が7%、株式会社福岡銀行が5%、株式会社西日本シティ銀行が5%、西日本鉄道株式会社が5%、西部瓦斯株式会社が5%、株式会社九電工が5%を出資している。
 松尾執行役員は福岡県出身。1962年6月21日生まれの43歳。東京大学法学部卒。趣味は旅行、音楽鑑賞。