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5億8000万円かけ4階建て貸工場を建設   久留米リサーチ・パーク   バイオベンチャー企業対象に


 研究・開発支援、人材育成の株式会社久留米リサーチ・パーク(久留米市百年公園1番1号、永渕俊毅社長)は、総工費5億8,000万円かけ同市合川町に全国初のバイオ専用の4階建て貸工場を建設している。来年3月末に完成する。
 同社では、2004年4月、バイオベンチャー企業に向けて研究・開発を支援するため「福岡バイオインキュベーションセンター(FBIC)」を設立。今回、研究・開発段階から実用化を目指した試作・製造段階に成長したバイオベンチャー企業に対し、低料金でスペースを貸し出し、製造する場を提供する。場所は、国道210号線沿いの久留米市産業団地内で、貸工場の名称は「福岡バイオファクトリー」。敷地面積は約1,621平方メートルで、建物の延べ床面積は2,200平方メートル。100平方メートルのスペースが15室あり、最大で400平方メートルまで使用可能。賃料は、1平方メートル当たり月2,000円。バイオベンチャー企業には、主に薬品、食品、DNAを取り扱う企業があり、現在10社近くの入居応募があるという。
 同社は「ここから製造分野を伸ばして生産につなげてほしい。久留米から製造業が発展していくことを期待している」と話している。
 同社は1987年12月設立、資本金15億7,785万円、売上高6億5,000万円(06年3月期)、従業員25人。
 永渕社長は久留米市大手町出身、1941年12月21日生まれの64歳、明治大学商学部商学科卒、趣味は絵画、読書、ゴルフ、水泳。