NEWS

  • 地域

5億円かけ食品容器製造ラインを増強  上村紙業    11月上旬稼動


 段ボールケース・紙器の製造・印刷、包装加工、半導体検査の上村紙業株式会社(北九州市小倉北区上到津3丁目、上村篤弘社長)は、投資額5億円で紙製食品容器の製造ラインを増強している。稼動は11月上旬。
 これは、主力の段ボール製造部門が過当競争に陥っているため、小口食品のパッケージの強化で収益拡大を目指すもの。九州のメーカーでは初となるオフセット印刷、5色印刷、インラインニスコーター(表面ニス加工)が組み込まれた最新の印刷機やプレス機(打ち抜き加工機)を導入。これまで、色だけを入れて、表面のニス加工は外注していたが、印刷から型抜きまで一貫して製造が可能となる。生産能力は2倍に向上し、個人経営の菓子店や惣菜店などからの受注を強化する。
 上村社長は「苦手だった食品のパッケージ分野を伸ばしていき、この分野では初年度3,000万円を見込んでいる」と話している。
 同社は1947年6月設立、資本金4,800万円、従業員210人(パート含む)、売上高17億5,000万円(06年5月期)。
 上村社長は北九州市小倉北区出身、1963年12月6日生まれの42歳、慶應義塾大学商学部卒、趣味はジョギング。