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45億円かけ北九州市に風力発電部品工場  日本ロバロ    08年秋に操業開始


 大型ベアリングを製造する日本ロバロ株式会社(東京都港区、富田勉社長)は、総投資額約45億円をかけて北九州市に風力発電用部品の新工場を建設する。12月に着工、操業開始は08年秋。
 欧米をはじめとした風力発電の需要増に伴い、現九州工場(戸畑区中原)がフル稼働状態となったため増産に踏み切った。新工場で生産するのは、風力発電用の大型ベアリング。場所は若松区響灘の臨海工業団地内で、現九州工場から車で約10分。製造における物流効率などを重視した結果、海沿いで港に近い同立地を選んだ。敷地面積約2万3,000平方m、延べ床面積約1万5,000平方m。操業開始に伴い約20人を新規採用する。
 今回の増産により、生産能力は現在の九州工場の生産量3,200tから、約3倍の9,000tまで向上する見込み。生産品は風力発電機を製造する国内メーカーに供給する。
 同社は「世界規模で風力発電の需要が伸びているほか、主な供給先である鉄鋼業界の好況が増産につながった」としている。
 同社は1966年設立、資本金7億4,000万円、従業員数100人。ドイツのメーカー、ローテ・エルデ有限会社100%出資の日本法人。06年9月期の売上高は69億円。