NEWS

  • 地域

44店舗を加え「マリノアシティ福岡」を増床リニューアル エフ・ジェイ都市開発 7月16日、全118店舗で九州最大に


 エフ・ジェイ都市開発株式会社(福岡市博多区住吉一丁目、藤賢一社長)は七月十六日、事業費約十三億円をかけて福岡市西区小戸二丁目の商業施設「マリノアシティ福岡」のアウトレットモールを増床リニューアルオープンした。
 ファミリー層を中心とした幅広い客層のニーズに対応すると同時に、福岡都市圏の大型ショッピングセンターに対抗できる集客力強化を図る。施設西側のアウトレットモール棟の南隣(現在は駐車場スペース)に二階建ての建物を建築。増床部分の店舗面積は約七千三百七十平方メートル、延べ床面積は約一万千二百二十平方メートルで、増床後の店舗面積は約三万六千三百六十平方メートル、延べ床面積は約五万八千八百二十平方メートルとなる。アウトレットとして日本初進出の「アゴストショップ」や九州初進出の「シップス」、既存店の約三倍に拡大する「ユナイテッドアローズ」など移転増床店舗含め四十四店舗がオープンする。増床後はアウトレット八十五店舗を含む全百十八店舗となり、同社では「面積、店舗数ともに九州最大のアウトレットモールになる」としている。
 また、今回のリニューアルの一環で、新しく九州各地の農産品などを生産者自らが直接販売する商業スペース「九州のムラ市場」をオープンする。平日の集客とアダルトシニア層の獲得がねらい。面積約三百九十平方メートルの直売スペースと店舗面積約三百十平方メートルのレストランスペースを併設し、各地域の良質な産品を販売していく。
 「マリノアシティ福岡」はオープン年度の二〇〇〇年度で、売上高が百五十六億円、来場者(レジ客)が六百六十七万人だったが、〇二年度では百四十七億円、五百二十万人となっていた。最近では平日で平均二 〇%、土日で平均一〇から二〇%程売り上げが落ち込んでおり、今回の増床リニューアルをきっかけに、〇三年度で売上高百六十億円強、〇四年度で売上高百八十億円、来場者数(レジ客)二五%増を目指す。
 同社は一九九三年五月設立、資本金は五億円。「マリノアシティ福岡」は、九州初のアウトレットモールを核とした商業施設として二〇〇 〇年十月にオープンした。
 藤賢一社長は福岡県出身で、一九四九年七月三十日生まれの五十四歳。慶應義塾大学法学部卒。趣味はラグビー。

2004.6.8 発行 週刊経済より