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3月期決算は売上高14%増、経常約3倍を見込む   コマップ   動画コンテンツ制作受注拡大などで


 出版、コンテンツ制作、メディア開発業のコマップ株式会社(福岡市中央区天神1丁目、近藤環社長)は、07年3月期決算で売上高が前期比14%増の10億円、経常利益が同約3倍の7,000万円を見込んでいる。
 携帯電話向け地上デジタル放送「ワンセグ」や、視聴者が見たい映像を指定してパソコン上で見ることができる映像配信サービス「VOD(ビデオオンデマンド)」など、通信インフラ整備が加速していることから、動画コンテンツ制作の受注拡大を見込んでいる。
 ビジネスマッチング斡旋サイトを開設するメディア開発事業においても、新サイトのオープンが具体化している。今年1月に開設した、クリエイターと雑誌社のビジネスマッチングサイト「アルノクリエイター」の、コンテンツ売買斡旋におけるマージン発生で利益が確保できることから、売上拡大を見込む。
 また子育て情報誌「はっぴーママ」や女子高生向けフリーペーパー「ココエンジェル」などを発行する出版事業では、媒体専用サイトの開設や読者が携帯電話で撮影した静止画を誌面に掲載するなど、インターネットと紙媒体のメディアミックスを推進している。今後は媒体専用サイトで映像やアニメを充実させるなど、動画コンテンツと紙媒体との融合を積極化していく。
 近藤社長は「05年度から、動画コンテンツ制作の受注が急激に延び、売上の半分を占めるようになった」と話している。
 同社は2001年11月に設立。資本金は1億1,155万円。従業員は20人。06年3月期は売上高が8億8,000万円、経常利益が2億5,372万円となる見通し。