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3億円かけ天道工場を拡張  タイキ薬品工業    稼働は12月下旬


 化学工業薬品製造、卸業のタイキ薬品工業株式会社(福岡市東区東浜1丁目、田中千雄社長)は、総工費約3億円をかけ嘉穂郡桂川町の天道工場を拡張している。稼働開始は12月下旬。
 これはICリードフレームやプリント基板などの金属腐蝕剤として使われる「塩化第二鉄液」などの製造ラインの1つ、「塩鉄濃縮設備」を、施設の北西側に約500平方m分増設するもの。12月20日に予定している試運転を経て、年末からの本格稼動を目指す。また設備拡張に伴い、老朽化の進んだ配管や地下ピットといった既存の関連設備のリニューアル工事も並行して進めており、こちらは来年3月までに完了する。今回の増床で同工場での最大生産能力は、月産2万トンと現在の30%増となる見込みで、田中社長は「設備刷新による生産効率の向上で、さらに安定した供給体制を築きたい」と話している。
 天道工場は1989年8月完成、敷地面積は約2万2,000平方m、工場面積は約1万1,000平方mで、塩化第二鉄液のほか、九州では唯一となる鉄系無機高分子の水処理凝集剤「ポリシリカ鉄凝集剤」などを製造している。
 同社は1946年5月設立、資本金は1億7,000万円、売上高は50億4,800万円(07年9月期)従業員数57人。
 田中社長は山口県出身、40年11月26日まれの66歳、慶応義塾大学卒、趣味はゴルフ。