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3億円かけ、がれき類の破砕プラントを建設   三和興業   建設系産廃物の完全リサイクル目指す


 産業廃棄物処理の株式会社三和興業(福岡市東区名島3丁目、大山賢玉社長)は約23万平方mを有するリサイクルセンター(粕屋郡篠栗町大字内住)内に、総工費3億円をかけ、10月1日にがれき類などの破砕プラントを建設し、年内にも稼動を予定している。
 同社は解体工事施工から産業廃棄物の処分までの自社一貫体制を敷いており、今回のプラント完成を皮切りに建設系産業廃棄物の完全リサイクルを目指す。資源の有効利用とリサイクル推進を目的とした「建設リサイクル法」において、コンクリートおよびアスファルト・コンクリートは再資源化を実施することが義務付けられていることから、同社が産業廃棄物の適正処理レベルの向上を目指し、プラント建設に踏み切ったもの。同プラントは、コンクリート廃材・アスファルト・コンクリート廃材の中間処理(破砕)で、再生路盤材、再生骨材の製造につなげる。
 名称は「がれき類破砕・リサイクルプラント」。プラントの概要は敷地面積2,000平方m。同プラントは破砕リサイクルプラントのパイオニアとして著名な中山鉄工所製の最新型で、風力選別機を五機搭載しており、処理能力は約8時間で640t。
 大山哲寿常務は「今回の新しい破砕プラントで、産業廃棄物において切り離せない『リサイクル』を推進していきたい」と話している。
 同社は1963年4月創業、設立。資本金は3,000万円。従業員数は100人。売上高は19億円(2005年8月期)。
 大山社長は田川市出身。1939年7月生まれの66歳。田川高校卒。趣味は読書。