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2社に分社化し、持株会社を設立   福岡運輸   10月1日付


 地場大手運輸の福岡運輸株式会社(福岡市博多区空港前2,丁目、島田隆士社長)は、10月1日付で、福岡運輸株式会社(同社長)と、福岡運輸システムネット株式会社(山口善久社長)に分社し、新たにグループの持株会社として株式会社福岡運輸ホールディングス(同社長)を設立した。本社所在地は3社とも同所。持株会社と福岡運輸株式会社の社長には島田社長、福岡運輸システムネット株式会社の社長には山口善久代表取締役専務が就任した。
 島田社長は福岡県出身。1942年3月11日生れの64歳。福岡県立福岡高校卒。趣味は読書とゴルフ。山口善久社長は佐賀県唐津市出身。1940年11月29日生まれの65歳。長崎県立佐世保商業高等学校卒。趣味は読書と旅行。
 これは50年目を区切りとして、定温物流と一般物流事業部の業務を明確化することで、グループ内での競争を図り売上増を目指すもの。持株会社の福岡運輸ホールディングスが両社の意思決定機関となる。現在の福岡運輸の売上高は06年3月期257億9,800万円、経常利益6億5,800万円。業務1部と呼ばれる定温物流事業(分社後福岡運輸)では、06年3月期売上高経常利益率は約1%だったが、一般貨物事業(分社後福岡運輸システムネット)は5%に上っていた。今回の分社化で2事業の利益体質の格差を明確化し、分社後の福岡運輸における業務効率を上げていくという。3年後に、福岡運輸の売上経常利益率3%、福岡運輸システムネットは5年後に5%の売上高経常利益率を見込んでいる。
 島田社長は9月19日の記者会見で「2社を分割することで、両社の財務体質がさらに明確化され、改善点を打ち出せる。原油の高騰などマイナス要因が多いなか、企業努力を進めて目下の課題である分社後の福岡運輸の利益体質を改善していきたい」と話している。旧福岡運輸は1943年12月創業。1956年10月設立。資本金は1億円。従業員数460人。06年3月期売上高は257億9,800万円、経常利益6億5,800万円。分社後の福岡運輸は資本金1億円。06年3月期の決算の内訳では、売上高137億9,300万円、経常利益8,500万円。従業員数400人。福岡運輸システムネットは資本金1億円。従業員数60人。売上高120億500万円、経常利益5億7,300万円。
 新体制は次の通り
 株式会社福岡運輸ホールディングス
 ▼代表取締役社長 島田隆士(福岡運輸株式会社社長)▼代表取締役専務 山口善久(福岡運輸株式会社代表取締役専務)▼常務取締役 近藤迪三(福岡運輸株式会社常務取締役)▼取締役 富永太郎(福岡運輸株式会社取締役)▼取締役 富永泰輔(福岡運輸株式会社取締役)▼取締役 織方定憲(福岡運輸株式会社取締役総務部長)▼取締役 縄手重治(福岡運輸株式会社取締役営業部長)▼監査役 水崎晴和(福岡運輸株式会社監査役)
 福岡運輸株式会社
 ▼代表取締役社長 島田隆士(福岡運輸株式会社社長)▼代表取締役 山口善久(福岡運輸株式会社代表取締役専務)▼常務取締役 近藤迪三(福岡運輸株式会社常務取締役)▼取締役業務部長 富永泰輔(福岡運輸株式会社取締役)▼取締役総務部長 織方定憲(福岡運輸株式会社取締役総務部長)▼取締役 富永太郎(福岡運輸株式会社取締役)▼監査役 水崎晴和(福岡運輸株式会社監査役)
 福岡運輸システムネット株式会社
 ▼代表取締役社長 山口善久(福岡運輸株式会社代表取締役専務)▼代表取締役 島田隆士(福岡運輸株式会社代表取締役社長)▼取締役営業部長 縄手重治(福岡運輸株式会社取締役営業部長)▼取締役業務部長 矢田康治(福岡運輸株式会社業務部長)▼取締役 富永太郎(福岡運輸株式会社取締役)▼取締役 富永泰輔(福岡運輸株式会社取締役)▼監査役 水崎晴和(福岡運輸株式会社監査役)