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2年後めどに東証上場へ  トレードグループ   直前期は売上高700億円目指す


 パチスロ機器販売大手の株式会社トレードグループ(福岡市博多区博多駅東2丁目、石塚祥貴社長)は、2年後をめどに東証上場を計画している。
 内部管理体制強化による、プライベートカンパニーからの脱却が主目的。06年4月期決算は売上高250億円、経常利益15億円だったが、上場直前期の08年4月期では売上高700億円、経常利益100億円まで伸ばす計画。すでに外部から人材を採用し、管理部門の再編を進めているほか、銀行系ベンチャーキャピタルを中心に事業拡大に向けた資本政策を進めており、現在の資本金13億1,765万円に加え、資本準備金14億9,000万円を調達している。
 石塚社長は「難関の東証を目指して企業づくりを進めれば、申請の際、どの公開市場へも柔軟に対応できる」としている。

 本社事務所を同区博多駅東2丁目に増床移転

 また、同社は11月27日付で、本社事務所を同区那珂2丁目から博多駅東2丁目に増床移転した。
 これは、現事務所が業容拡大により手狭になったため移転するもので、株式公開準備を進める上での体制強化の一環として、アクセス利便性の向上、情報収集・発信、人材採用の拠点として本部機能の強化を図る。場所は、「ハイアット・リージェンシー福岡」が入居する複合施設「スフィンクスセンター」ビルの8階で、ワンフロア全部を賃貸する。フロア面積は現事務所の3倍に当たる約891平方メートル。内訳は、グループの管理本部、関連会社・株式会社トレード企画の建築・不動産、リース部の事務所のほか、マスコミ発表に対応した大会議室、応接室、上場準備室、社長室などとなり、約60人が勤務する。なお、これまで使用していた事務所は、遊技機器販売の株式会社トレード本社事務所として使用する。移転にかかった投資額は約1億円。
 また、同社は昨年1月、約15億円かけて、博多消防署跡地・約1,650平方メートルを本社ビル建設用地として公募入札で購入しており、予定通りに行けば、来年末の着工をめどに、本社ビルの建設も計画している。詳細は未定だが、一般企業への賃貸オフィススペースを含む大型ビルになる予定。
 同社は遊技機器販売の株式会社トレードなどの関連会社を統括する持株会社として05年10月設立。資本金は13億1,765万円、グループ従業員数は568人。