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13億円かけ福岡店を那の川に新築移転  札幌かに本家    来年1月初旬オープン


 株式会社札幌かに本家(本部・名古屋市中区、日置達郎社長)は、約13億円をかけて、来年1月初旬をめどに、福岡市中央区天神2丁目、西通り沿いの福岡店を、南区那の川2丁目に新築移転する。
 現在の福岡店は、84年9月にオープン。入り口上にある動くカニの模型が目印で親しまれてきたが、「客層が変わってきたことや、車での来店がしづらい」(日置社長)といった点から、移転が決まった。
 新店舗は、百年橋通り沿いの那の川四つ角で、敷地面積約422平方mで5階建ての建物になる。28台収容の立体駐車場も設置する。総座席数は現福岡店の約半分の300席になる予定。接待客や家族への慰安的な利用客の取り込みを狙う一方、既存店で約5,500円だった客単価は、4,000~5,000円にする計画。年商6億円を目指す。各フロアとも建物外側に庭を設置し、どの席からでも見えるようにするほか、1階および4、5階を飛騨の匠の協力を得て民芸調に、2、3階を数寄屋造りにするなど内装にもこだわる。
 現福岡店の設計に自ら携わった日置社長は、今回の新店舗でも内装の陣頭指揮を取り、「福岡でも珍しい店作りが出来そうだ」としている。カニの模型は、新店舗でも設置するという。
 同社は1971年設立。資本金は9,600万円。売上高は90億円(05年3月期)。