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10月1日付でにスズケンの完全子会社に   翔薬   九州エリアの営業を担当


 医薬品総合卸の株式会社翔薬(福岡市博多区山王2丁目、平田次雄社長)は、10月1日付で株式会社スズケン(名古屋市)の完全子会社となり、来年1月をめどにスズケンの九州エリアにおける営業を譲り受ける。
 両社は昨年10月に包括的な業務提携を結んでおり、協議を重ねた結果、九州エリアで基盤を固め、「地域ナンバー1」を目指すことが両社にとって最良の選択と考えたため。今後は企業統合に向け、来月から話し合いを進めていく。社名、代表者は引き続き存続する。スズケンの九州エリアの営業を引き継ぐに当たって、これまでスズケンが利用していた倉庫、人員については検討中。
 スズケンは一昨年にも沖縄県で地場製薬品卸を完全子会社化するなど、地場企業をグループ会社化することで各地域の1番手を目指しており、翔薬との統合によって全国全てのエリアをカバーすることになる。翔薬にはスズケンの持つ全国ネットワークを利用することで、仕入れコストの低減、情報の共有、商品の充実などが見込めるとしている。同社は「スズケンとの経営統合によって企業価値が増大することで、顧客、株主、社員に対してさらに良い商品、サービスを提供できるようになると思う」と話している。
 翔薬は1949年4月設立、資本金8億8,000万円。従業員は713人(05年3月現在)。06年3月期は売上高969億円、経常利益5億円を見込んでいる。福岡、佐賀、長崎、大分、宮崎、鹿児島に支店・営業所がある。
 スズケンは1946年8月設立、資本金135億4,600万円。従業員数は5,793人。06年3月期連結売上高は1兆3,950億円、経常利益273億を見込んでいる。九州では福岡、熊本、鹿児島に拠点を設けており、05年3月期の九州エリアにおける売上高は407億4,800万円。