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07年度の生産台数は年間40万台強に  日産自動車九州工場    北米向け新型車の投入で


 日産自動車株式会社九州工場(京都郡苅田町、川瀬賢三理事工場長)は、10月1日、同工場での07年度の年間生産台数が、昨年度より約5万台多い40万台強で推移することを明らかにした。
 これは昨年秋から生産を始めたSUV(スポーツタイプ多目的車)「エクストレイル」の販売が好調なことや、欧州で生産されていたSUVの「デュアリス」の生産が8月初旬に移管されたこと、さらに北米向けの新型SUV「ローグ」の生産を来年1月に控えているため。1日に開かれた「ローグ」全米発売記念と、「デュアリス」九州工場生産開始記念式典での記者懇談会で川瀬工場長が報道関係者の質問で明らかにした。同工場では、現在、「エクストレイル」を当初の計画比5倍の月産1万台、「デュアリス」を月産2,000台のペースで生産しており、来年1月から生産を始める「ローグ」は月産7,000台を生産する予定。年度末には新たな新型車種の生産も計画している。すでに第一工場は能力いっぱいのフル生産状態が続いており、10月からは第2工場でも2直態勢で(午前8時~午後5時、午後8時から午前5時)生産に対応する。
 川瀬工場長は「新型車種の増産ラッシュが続き、うれしい悲鳴の状態。日産の欧州、北米、国内の販売を統括する責任者から寄せられる期待はとても高く、総力を挙げて供給責任を果たしていきたい。北部九州での自動車生産150万台に大きく貢献できるものだと確信している」と述べた。
 04年12月に累計生産1,000万台、05年4月に操業30年を迎えた九州工場は、03年度には過去最高の年間53万台を生産したが、03年度をピークに、生産調整による減産が続いており、06年度は年産35万台だった。
 北部九州に立地する完成車メーカーでは、05年9月に第2工場を稼働したトヨタ自動車九州株式会社(宮若市、渡辺顕好社長)は、宮田工場で年間41万台(06年度実績)、大分県中津市のダイハツ九州株式会社(東迫旦洋社長)は25万台(06年度実績)を生産している。