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06年11月期投資額を100億円に設定し不動産開発を加速   コンダクト地域再生グループ   東京と北部九州で20棟計画


 不動産の再生事業を展開する株式会社コンダクト地域再生グループ(北九州市小倉北区浅野2丁目、和田克之社長)は06年11月期の投資額を100億円に設定し、マンションやテナントビルなどの投資型不動産の開発を加速化する。開発計画は20棟。
 05年秋から開発エリアを東京にも拡大した同社では、12月から12期目に入り、東京で10棟、福岡、山口、北九州などの北部九州で10棟のマンションやテナントビルを計画している。建物や土地の用途に応じた出口戦略を得意とし、老朽化や不良債権化した建物を買収しながら、賃貸マンションやテナントビルに建て替えて不動産オーナーや機関投資家、不動産ファンドに売却する不動産の再生事業を進める。
 現在、投資型賃貸マンションを東京都の台東区で2棟、墨田区で1棟、テナントビル1棟を中央区銀座で建設。また来春、東京に事業本部の開設を予定し不動産流動化事業も拡大させていく。

 売上高18億6,000万円、経常益1億8,000万円で増収増益

 また05年11月期決算では、売上高が前期比58%増の18億6,000万円、経常利益が同21%増の1億8,000万円で増収増益となった。
 福岡でのマンション建設を加速させたことが好調の要因で、同市博多区の博多駅東で1棟、博多駅前1棟、下呉服町2棟、須崎町1棟、中央区港で1棟、薬院1棟の収益マンションの建築を進めている。不動産投資事業と不動産ソリューション事業を主業務に、不動産管理、販売、仲介、ウィークリーマンションも運営している。
 また福岡都市圏以外の大牟田や北九州市の門司区や八幡西区でも15階建て分譲マンション、賃貸マンションなどのプロジェクトを進めている。今期は売上高28億円、経常利益2億4,000万円を目標に、来期は売上高100億円、経常利益4億円を目指している。
 和田社長は「来秋、株式上場を計画。資金力増強と内部組織の確立で安定した企業ブランドを目指していく。そのためにも今後ISO9001とISO14001、プライバシーマークの取得を予定している」と話している。
 同社は1994年11月に設立、資本金3億1213万円。従業員数は25人。
 和田社長は山口県下関市出身。1969年2月27日生まれの36歳。九州共立大学卒業。証券会社を経て25歳で有限会社コンダクト(現株式会社コンダクト地域再生グループ)を創業。趣味はスキューバダイビング、スキー、馬術、射撃。