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04年6月期連結売上高は前期比35%増の97億1300万円 ジモス 今期売上高見込みは25%増の129億4900万円


 ジャスダック上場企業で通信販売の株式会社ジモス(福岡市中央区天神一丁目、小村富士夫社長)は、二〇○四年六月期連結決算で売上高が前期比三五%増の九十七億千三百万円、経常利益が同三四・八%増の十二億八千二百万円の増収増益となった。
 通信販売業界の市場規模は拡大基調にあるものの、新規参入などによる競争激化などで厳しい経営環境が続いている。同社では顧客満足の実現に向けたダイレクトマーケティングに取り組み、コールセンターのサービスレベル向上、一部商品リニューアルなどで業績拡大に努めた。なお、リスク管理面から昨年十二月にプライバシーマークを取得し、情報保護の社内管理体制を整備した。
 なお、商品別には、主力商品である化粧品ブランド「マキアレイベル」が、リキッドファンデーション「クリアエステヴェール」を中心に順調に売り上げを伸ばした。また、実用新案シリーズの「無農薬青汁」は、今年三月に原料の大麦若葉を中国産から国産に切り替え、「毎日栄養青汁」としてリニューアル。前期と比較して三倍以上の売り上げ実績を残した。事業別の売上構成比は通販事業が全体の九七・五%、その他の事業が二・五%となった。
 また、〇五年度六月期連結決算として、売上高が前期比二五%増の百 二十九億四千九百万円、経常利益が同五%増の十三億五千三百万円を見込んでいる。同社は今後の見通しとして、「GDPプラス成長や株式市場の上昇基調など国内景気は改善の兆しが見えるが、個人消費の回復は今だ不透明感が拭えないことに加え、競争激化など楽観視できない状況にあると認識している」としている。
通販コンサル、アウトソーシング事業を本格化
 また、同社は九月八日、東京で第二回目の通販ソリューション事業説明会を実施した。今後は、これまで培った単品通販事業のノウハウを活かして、通販コンサル、アウトソーシング事業を本格化する。
 同社は今年三月、九州地区企業としては最短記録でジャスダック上場を果たし、六年間で売上高も百億円規模となったため、創業時から視野に入れていた通販ノウハウの蓄積をベースとしたコンサルティング、アウトソーシング「通販ソリューション事業」をスタートするもの。すでに「テストマーケティングなど試行段階で導入している企業はある」(同社)が、今後月一回ペースで事業説明会を実施し、導入、アライアンス先を探していく。第二回目の事業説明会には約八十社が参加し、事前交渉が進んでいるという。
 同社は九八年九月設立、資本金は二億五千八百八十万円。従業員数は 二百人(正社員数は約百人)。
 小村社長は鹿児島市出身、五九年八月十六日生まれの四十歳、趣味は読書>。

2004.8.31 発行 週刊経済より