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VRコンテンツ開発のUNIVRSと資本業務提携 QTnet


週刊経済2022年12月27日発行

メタバース分野で協業

九電グループの情報通信事業会社、㈱QTnet(福岡市中央区天神1丁目、岩﨑和人社長)は12月15日、VRコンテンツの企画・開発・運営の㈱UNIVRS(ユニバース、東京都中央区日本橋蛎殻町1丁目、藤川啓吾代表取締役)に出資し、インターネット上に構築された三次元仮想空間を指す「メタバース」分野で協業すると発表した。
今回の資本業務提携ではQTnetが提供する高品質なネットワーク、ICTインフラやエンジニアリング力と、UNIVRSが有するVRに関する先進的な独自技術(特許出願中)を組み合わせ、安心・快適なメタバースを提供することで、QTnetが取り組んでいるeスポーツ事業とのシナジーなど、仮想空間と現実空間の融合、新たな顧客体験価値の創出を目指すという。
協業領域はメタバースを支えるICTインフラの提供とVRコンテンツの共同開発・提供で、具体的にはQTnetが運営する福岡市中央区渡辺通のeスポーツ総合施設「チャレンジャーズパーク(略称チャレパ)」のメタバース化やVRを活用した新たなeスポーツ観戦体験の事業化、法人向けVRコンテンツの企画開発・運営に取り組む。
UNIVRSは2016年7月設立。独自開発し、特許出願中の「VR酔いを防止する移動技術」(身体の動きとVR内での動きをリンクさせる技術)を軸にこれまでにないVR体験を生み出すVRコンテンツを企画・開発・運営。 「進撃の巨人 VR:Unbreakable」や「リトルウィッチアカデミア」など、著名なアニメや漫画のVRゲームを制作。また、産業向けのソリューションとしてVR環境下で社内研修などができる訓練シミュレーションVRやバーチャルイベントシステムを開発している。