NEWS

  • 地域

SPCが天神2丁目の旧専門学校ビルを大店立地法届出   東京都のパシフィックマネジメント   8月2日に開業予定


 福岡市が12月19日に公示した大規模小売店舗の新設届出によると、東証1部上場のパシフィックマネジメント株式会社(以下PM社、東京都千代田区永田町2丁目、高塚優社長)の特定目的会社(SPC)、有限会社アンドロメダ・エンティティ(同千代田区霞が関3丁目、鄭武壽取締役)は、福岡市中央区天神2丁目の旧専門学校建物をコンバージョン(用途転換工事)し再生する商業施設「(仮称)天神コンバージョン」を06年8月2日に新設すると申請した。届出日は12月1日。
 公示によると店舗面積の合計は1,502平方mで、PM社の子会社で商業施設を管理するパシフィックリテールマネジメント株式会社(以下、PRM社)では「今回の届け出は地上1~4階の物販部分のみで、5~7階も商業用途。地下は駐車場および駐輪場となる」と説明している。
 そのほかの概要は、小売業者は未定としており、駐車場の収容台数が1台、駐輪場の収容台数が100台、荷さばき施設の面積が48平方m、廃棄物の保管施設の容量が約20立方メートル。
 営業時間は午前10時~午後11時。来客者が駐車場を利用できる時間帯は午前9時30分~午後11時30分。駐車場の自動車の出入口数は1カ所。荷さばきを行うことができる時間帯は午前6時~午後11時となっている。
 PRM社では「想定テナントは公表していないが、ビル全体としては“趣のある外観をそのまま利用することをベースに、街に溶け込んだ、来店しやすいお店への変貌”がコンセプト」と話している。
 PM社は05年4月に福岡市内の学校法人が経営する専門学校を連結子会社で取得。同物件をバリューアップ(価値向上)の手法として大規模なコンバージョンを施す第1号案件と位置付け、同5月にはコンバージョン用の連結ビークル、有限会社アンドロメダ・エンティティに譲渡。06年11月期中をめどに複合商業ビルとして再生させ、将来的には商業施設ファンドへ売却する計画を05年6月に表明していた。
 同社が取得した際の物件概要は敷地が1,111平方m、建物は鉄骨造の地上7階・地下1階建てで、延べ床面積が5,484平方m。
 なお同新設届出は福岡市経済振興局産業振興部振興課(市役所14階)および福岡県商業・地域経済課(県庁2階)で公告日から4カ月間縦覧している。