NEWS

SILFINE JAPANに約2千万円融資 日本公庫福岡支店


週刊経済2023年10月31日発行号

県中小企業診断士協会と連携

㈱日本政策金融公庫福岡支店(福岡市博多区博多駅前3丁目、浜晋治支店長:以下、日本公庫)国民生活事業は10月17日、一般社団法人福岡県中小企業診断士協会(同区博多駅東2丁目、梅山香里会長)と連携し、中小企業庁「経営改善計画策定支援事業(通称:405事業)」認定を受けた㈱SILFINE JAPAN(新宮町、米津壮一郎社長)に2100万円の支援融資を行った。
日本公庫では2016年7月に同協会と「中小企業等支援に関する覚書」を締結。22年11月には同公庫福岡支店と同協会が共同で中小企業を支援する連携スキームを構築しており、「405事業」認定を受けたことで支援融資が実現した。同スキームを活用し、405事業認定を受けたのは今回が初めてとなる。
SILFINE JAPAN(シルファイン・ジャパン)は主に薄型太陽光パネルなど太陽光発電関連機器の卸業務を展開。近年の急激な円安や原料高などの影響で経営環境が悪化しており、借入金返済など財務上の問題を抱える中小企業・小規模企業が増加していることを受け、同社も経営改善支援を打診。同スキームを活用し、昨年12月に405事業を申請。今年8月認可を受けた。融資額は2100万円で、主に特定商品の開発や販路拡大、契約・取引形態の見直しなど運転資金に充てる方針。
経営改善計画策定支援事業は金融支援を伴う経営改善が必要な中小企業・小規模事業者を対象に、中小企業庁が主管となり経営改善計画の策定支援に必要な費用を支援する事業。2013年3月に開始した同事業の当時予算が405億円だったため、「405事業」と呼ばれている。
SILFINE JAPANは2008年9月に設立。資本金は1800万円、従業員数は5人。