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PM事業にシフトし過去最高益  イムズ    全館売上高は0・7%減


 福岡市中央区天神1丁目のイムズビルを運営する株式会社イムズ(山田寛治社長、同所)の08年3月期決算は、売上高が26億7000万円で前期比5・0%増、経常利益が1億4900万円で同28・2%増の増収増益だった。全館売上高は前年を割ったが、PM(プロパティマネジメント)事業が伸びて経常利益は過去最高となった。
 全館売上高は、122億2300万円で前期比0・7%減。上期は前年同期比100%だったが、7月と9月に飲食ゾーンで閉店があり、下期は前年割れとなった。リラックス系のマッサージ、病院、サービスなどは好調だったが、物販・飲食は店舗による好不調の格差が広がった。一方、昨年11月にオープンしたロフトビルのPM(プロパティ・マネジメント)を受託、テナント仲介料も加わり全館売上高の減少をカバーして増収増益となった。また、今年1月からPM会社に特化する形に事業スキームを変更したことも増収の要因となった。このため今期は前期比4・8%増となる売上高28億円を見込んでいるが、利益面では経費増を予想、経常利益は55・3%減の6700万円を見込む。全館売上高は約1%減の121億円を見込んでいるが、「4~5月は若干厳しい」状況という。来年4月に開業20周年を迎える同社では「今後はフィー収入がメーンになるだろう。これまでイムズビルを運営してきたノウハウを基礎にして、親会社の三菱地所だけでなく、外部からのPM受託も進めていきたい」(白仁田洋一総務部長)と話している。