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Park―PFI制度等を活用し西公園を再整備 福岡県
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週刊経済2022年3月29日発行
2月から第2回サウンディング調査を実施
福岡県は、昨年9月に策定した県営西公園再整備基本計画に基づき、福岡市中央区の県営西公園の再整備に向けた準備を進めている。
1881(明治14)年に公園地となった西公園は、「荒津山」といわれた標高50メートルの小高い丘陵地にあり、古代から眺望を生かした景勝地として親しまれてきたほか、近年では「さくら名所100選」に選ばれた全国有数の花見スポットとして、桜の季節には大勢の花見客で賑わいを見せている。一方、園内の樹木が年月とともに生長したことで、公園の特徴でもあった眺望や見通しを阻害するなどの課題に直面しており、近隣の大濠公園や舞鶴公園に比べて、以前ほどのにぎわいを感じにくくなったことなどから、県は9月に再整備基本計画を策定、①にぎわいの核をつくる②魅力を磨く③つながるを強化する―の3つの基本方針に沿って、短期(おおむね3年間)、中長期(同10年間)に分けた整備を進める。このうち短期整備では、公園における「にぎわいの核」と位置付けた中央展望広場周辺をPARK―PFI(公募設置管理制度)を活用し、飲食施設と同施設と一体となった展望テラスを整備するほか、多目的広場周辺を「森の遊び広場」とし、緑豊かな環境や地形などを活用した大型遊具を設置することで、課題とされてきた子育て世代の来園につながる空間づくりなどを進める。そのほか、再整備に伴う来園者増を見据え、駐車場の拡張やトイレのリニューアルなども計画している。すでに2月から活力導入に関する2回目のサウンディング調査に着手、事業者の公募に先立ち、幅広い事業アイデアや募集条件について民間からの意見を募り、官民の役割分担といった公募における条件を整備するという。2月28日に事前説明会を実施しているほか、参加申し込みを受け付けており、4月18日から25日まで提案書を受け付け、提案事業者と個別対話を行った上で、5月上旬には実施結果を公表する。公園街路課では「まずは民間活力を取り入れた短期整備で“にぎわいの核”となる整備を進めていきたい」と話す。概ね10年をスパンとする中長期整備では、公園西側のイベント広場の整備などに取り組む方針。