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NASA規格クリアした緩み止めナット開発  NKE    目標売上高3000万円


 緩み止めネジやナット開発、製造、販売の株式会社NKE(福岡市博多区博多駅前3丁目、原野晴介社長)は、緩み止めナットの新製品を開発、2月1日に発売した。
 商品名は「SPN(スタビリティピンナット)」。上ナット、ナット、ピンの3パーツで構成されており、ナットの側面に台形のくぼみを設け、そこに三角形のピンを差し込んだことが特徴。これにより、ナットを締める際に差し込んだピンが上ナットを持ち上げ、対象物と反発しようとする原理が生まれる。それによりロックがかかり、通常のナットよりも緩みにくい効果があるという。
 素材は鉄、ステンレス、メッキの3種類で、サイズは8~20ミリ展開。価格は素材と大きさで異なるが、20ミリで282円~752円。ビルの外壁などにあるネジの緩みを防ぐナットとして需要を見込み、初年度で3000万円の売り上げを目指す。同社の原野社長は「今回開発した新商品はNASAが実施する3万回の振動試験の基準を満たすほど緩みにくいもの。今後も世の中の役に立つ製品を開発していきたい」と話している。
 同社は1983年11月設立。資本金1500万円。従業員は25人。福岡本社のほか、嘉穂郡桂川町に製造工場を持つ。