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M&A奏功し2期連続増収増益 日創プロニティ


売上高は85億2300万円

金属製品加工などを手がける日創プロニティ㈱(福岡市南区向野1丁目、石田徹社長)の2018年8月期売上高は前年同期比33・7%増の85億2300万円、経常利益は同16・6%増の11億300万円で2期連続の増収増益となった。
金属加工事業で太陽電池アレイ支持架台の複数大型案件が順調に推移したことに加え、グループ化した綾目精機㈱の業績が通期で寄与したことが主な要因。当期純利益は32%増の8億2400万円。各セグメント別にみると金属加工事業は32・9%増の61億5100万円、ゴム加工事業は建築部材や工業用品などが堅調に推移したものの、修繕費などの増加により0・4%減の12億1700万円、建設事業はグループ間の情報連携を図り、材工一括受注で営業活動に取り組んだことから121・9%増の11億5300万円だった。
同社は「成長加速をテーマに今期から21年8月期までの中期経営戦略を設定し、グループの基盤強化に加えて、M&Aやアライアンスによる事業領域の拡大を進めている。経営の機動性をさらに高めるため、3年間で上限50億円の戦略投資枠を再設定し、成長を加速させたい」と話している。
今期売上高は、金属加工事業で今年3月にグループ化した㈱ダイリツの業績が通期にわたり寄与することや太陽電池アレイ支持架台の大型複数案件の納入計画などから、前年同期比36・1%増の116億円、経常利益は同17・9%増の13億200万円の増収増益を見込んでいる。

2018年11月13日発行