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M&Aなどで売上高6・5%増の4403億円 九州旅客鉄道


減価償却費増で減益

九州旅客鉄道㈱(福岡市博多区博多駅前3丁目、青柳俊彦社長)の2019年3月連結決算は、売上高が前期比6・5%増の4403億5800万円、経常利益が同0・8%減の665億3900万円で増収減益となった。
主力事業の旅客運輸が堅調に推移したほか、キャタピラー九州㈱の連結子会社化などが売上高を底上げし、連結増収となった。一方、利益面では減価償却費の増加が大きく影響し減益となった。純利益は同2・3%減の492億4000万円。
部門別に見ると、主力の運輸サービスでは鉄道旅客運輸収入の増大などにより売上高は同0・7%増の1850億円となったものの、営業利益は減価償却費の増加が影響し同6・0%減の274億円。建設では新幹線関連工事が増えたことにより売上高が同4・3%増の917億円、営業利益が同4・1%増の65億円となった。駅ビル・不動産は不動産賃貸収入が堅調に推移し売上高は同4・7%増の726億円、営業利益は同2・5%増の237億円。流通・外食は売上高が同0・8%微増収の1040億円となるも、経費増加により営業利益は同6・5%減の34億円となった。その他事業では、子会社グループ事業において、キャタピラー九州㈱のM&AのほかにJR九州ホテルブラッサム那覇の平年度化などが貢献し売上高は同33・3%増の898億円、営業利益は同48・1%増の35億円となるなど全体の増収増益を牽引した。
今期の業績予想では、鉄道旅客運輸収入の増加や新規ホテル開業などにより売上高は前期比0・4%増の4423憶円、税制特例措置廃止や鉄道事業における減価償却費増加などで経常利益は同14・0%減の572億円を見込んでいる。

2019年5月28日発行