ＬＰＷＡを活用した位置情報把握の実証実験　ＮＴＴドコモ九州支社とくじゅう観光連盟

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㈱ＮＴＴドコモ九州支社（福岡市中央区渡辺通２丁目、山﨑拓執行役員支社長）とくじゅう観光連盟（会長・日野康志九重町長）は７月３０日、阿蘇くじゅう連山で携帯エリア外でも活用できる通信方式ＬＰＷＡ（※）を活用して山岳遭難者の位置情報を把握するシステムの実証実験を実施した。
大分県のくじゅう連山では毎年、濃霧などによる遭難者が出ており、地元の自治体や警察機関などでも遭難者の早期発見が急務となっている。今回はＬＰＷＡの一規格であるＬｏＲａⓇを活用。ＧＰＳ機能付きのＬｏＲａ通信端末を持った登山者が、濃霧などで道に迷い遭難した場合、捜索者が遭難者の端末から発信される位置情報を把握し迅速な捜索をできるか検証した。また、高い木や崖によって電波が遮られる可能性のある森林や渓谷などでも通信できるように、ドローンに中継器を取り付けて、上空からの捜索の有効性についても検証した。
今後は実証実験の結果を踏まえ、山岳遭難者を迅速に捜索できるシステムおよび運営方法を検討し、安心安全な登山ができる環境づくり進めるとともに、ＬＰＷＡの新たな用途も検討していく。
※ＬＰＷＡは「Ｌｏｗ Ｐｏｗｅｒ Ｗｉｄｅ Ａｒｉａ」の略称で、消費電力を抑えて遠距離通信を実現する通信方式。ＩｏＴの構成要素の１つ。

2019年8月20日発行