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JR古賀駅前再開発・活性化など本格始動 古賀市・田辺一城市長
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週刊経済2021年2月2日発行
駅東口の都市計画エリア設定へ
古賀市の田辺一城市長はふくおか経済2月号の取材に応じ、JR古賀駅東口の再開発に関する検討状況、新たな工業団地開発に向けた動きなど、今年の主な取り組みについて語った。主なやり取りは次の通り。
―JR古賀駅周辺の再開発・活性化の取り組みについて。
田辺 東口については2019年11月、古賀駅東に本社工場を置き、同エリアで最大地権者のニビシ醤油と「まちづくりの検討に関する協力協定」を結び、同社所有の約3・4haを中心にイメージを発表した。21年度は都市計画道路や公園、駅前広場などの公共空間を開発する上で線引きとなる都市計画エリアの設定を進めていく予定。また、商業などの機能を盛り込んでいくためには用途地域の変更が必要になる。22年度末までに変更方針を固めたい。
―薬王寺温泉ではインキュベーション施設を整備する。
田辺 薬王寺温泉「快生館」で休業中の旅館部分を活用するもので、昨年11月に設計・改修工事の事業者を選定した。運営も民間事業者を想定しており、次年度に公募する予定。21年度のなるべく早い段階でのオープンを目指す。
―新たな工業団地整備も計画している。
田辺 場所は市内中央部で国道3号に隣接する今在家(いまざいけ)地区。現在は農地だが、4月にも隣接する市街化区域への編入が完了する見込み。新たな企業誘致だけでなく、既存企業の新拠点開設や工場増設にも対応したい。建物や設備の更新を進める代替地としても、さらなる開発が必要。まだ具体的な手続きには入っていないが、古賀IC近くの新原高木(しんばるたかぎ)地区も有力な候補地の一つ。
―市内の現状について。
田辺 人口は微増で推移し、6万人近い規模を維持している。さらに福岡都市圏の勢いが続く中、今後もベッドタウンとしてのニーズは底堅いと見ている。しかし、人口減少社会の中、再開発などへの挑戦ができるのも今だからこそ。スピード感を大切に、各事業を推進していく。