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JR博多駅前にメディカルセンター  福岡大学    大型商業施設「KITTE博多」内に


 福岡大学(福岡市城南区七隈8丁目、衛藤卓也学長)は、JR博多駅前に2016年春開業予定の大型商業施設「KITTE博多」の8階に医療機能と健康情報発信機能を備えた「福岡大学博多駅メディカルセンター(仮称)」を開設する。
 施設面積は約860平方m。KITTE博多は1~7階に入居する博多マルイを核に、主に女性を対象とした商業施設となることから、女性を総合的に診療する「女性医療センター(仮称)」を設け、女性専門医による先進的な女性診療をする予定。施設内には女性専用の受付やパウダールームを設置するなど、女性に配慮した診療環境も整えていく。
 また、東アジアの玄関口として将来に向けたインバウンド医療観光を推進するための国際的な検診に加えて、予防医学や運動療法・栄養指導など、現代のニーズに応じた医療・健康・サービスも提供する。「福岡大学では医学部、薬学部、スポーツ科学部、人文学部教育・臨床心理学科など健康・医療系の学部が一つのキャンパスにあり、横断的に連携を図っている。福岡大学だからこそ可能な『新しい形の予防医学・抗加齢医学』を展開し、さらに地域社会に貢献していきたい」(福岡大学)としている。
 関東、関西の私立医科大学では、付属病院やサテライトクリニックを展開することで大学病院の三次医療(先進医療)の比率を増加させている。福岡大学でも二つの大学病院を運営し、手術用ロボットのダヴィンチやロボットスーツHALなど先進医療設備を数多く整備している。今回のメディカルセンター開設で、さらに九州の広い範囲に同大学の有する高度先進医療への理解を深めてもらうことを目指す。
福岡大学では「九州最大のターミナル駅直結という利便性の高さと、大学病院の運営で培ってきたスキルを生かし、多くの人の健康と医療の発展に貢献したい」と話している。