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IoT活用して保育園で熱中症対策の実証実験 きりん保育園やNTT西日本九州事業本部など5社
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社会福祉法人きりん会きりん保育園(福岡市城南区友丘4丁目、友枝美栄子園長)と㈱SKT(同町、友枝光史郎社長)、NTT西日本九州事業本部(同市博多区博多駅東3丁目、小澤正憲取締役本部長)㈱NTTフィールドテクノ(大阪市都島区、猪俣貴志社長)、㈱フジクラ(東京都江東区、伊藤雅彦社長)は、暑さ指数(※)の計測・視える化により、保育園での熱中症対策のあり方についての実証実験を始めた。
この夏の猛暑により熱中症対策が社会課題となる中で、正しく暑さ指数を把握し園児の活動など対処をすることが喫緊の課題となっていることから保育園内の暑さ指数の実測・視える化で園児の熱中症対策を図るもの。実施期間は9月30日まで。
概要は、保育園の屋内外6カ所に計測センサーを設置し、それぞれのセンサーで計測した暑さ指数の変化を比較・分析。計測した暑さ指数はIoT用ネットワークを通じてデータとして蓄積し、視える化アプリケーションにより保育室内のタブレット端末で確認できる。これまで保育士が経験に頼っていた危険度の判断を、暑さ指数を視える化したことでどのように保育活動に活かしていけるのかを検証する。また、暑さ指数の計測値を指標として屋内外環境の改善に対して、散水の有用性やその他の手段等を含め、園児の環境向上に向けた対処について検討する。
今後は次年度に向けて幼稚園、保育園、小学校や公園など熱中症対策が課題となる各施設などへの展開を進めていくとともに、LPWAネットワーク「Fukuoka City LoRaWAN TM」への対応もしていく。
※暑さ指数は熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標で、単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されるが、その値は気温とは異なる。また、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目しており、人体の熱収支に与える影響の大きい「湿度」「日射・輻射など周辺の熱環境」「気温」の3つを取り入れた指標。
2018年9月4日発行