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IoT向け通信ネットワーク活用の実証実験 西部ガス


遠隔通信でガス使用量などをチェック

西部ガス㈱(福岡市博多区千代1丁目、酒見俊夫社長)は2月から、福岡市が提供する「Fukuoka City LoRaWANTM」を活用し、ガススマートメーターを用いた通信実証試験を始める。

ガス使用量の検針作業などに新しい通信技術が適合可能かどうかを評価するためのデータを取得するもので、実証試験で得られたデータを活用して今後の顧客サービスの充実を図る。実験では約100世帯の戸建て、集合住宅に試験用ガスメーターを設置。遠隔通信によりガス使用量やガスメーターの状態など、取得可能なデータ(情報)を確認、蓄積するほか、試験用ガスメーターと基地局における通信状態を確認し、通信性能に関する知見(距離や遮蔽物の影響など)を蓄積する。試験期間は福岡市の実証事業期間終了まで。

LoRaWANTMはLPWAと呼ばれる無線通信規格「LoRaⓇ」で構築する広域ネットワークで、低消費電力や長距離通信、免許不要な920M㎐帯などの特長がある。福岡市はIoT向けのこの通信ネットワークを市内広域に構築することで、IoT分野での新しいイノベーションの創出を目的に、スタートアップなどの実証実験を促進している。

LoRaWANTMの名称はSemtech.Corporationの商標。

2018年1月10日発行