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ICT活用の持続可能なまちづくり連携協定 新宮町とNTT西日本九州支店、AKKODiSコンサルティング


週刊経済2023年10月3日発行号

 糟屋郡新宮町(桐島光昭町長)とNTT西日本九州支店(右田聖秀執行役員支店長)、AKKODiSコンサルティング㈱(東京都港区、川崎健一郎社長)は9月1日、ICTを活用した持続可能なまちづくりに関する連携協定を締結した。
協定名は「新宮町におけるICTを活用した持続可能なまちづくりに関する包括連携協定」。各社の役割は、新宮町が各分野(通信、教育など)でのICT活用の検討および情報を提供。NTT西日本はICT活用による新サービス創出に向けた技術やサービスの実現、地域課題解決に向けたDX推進、デジタル化推進に向けた環境整備を進める。AKKODiSコンサルティングはICT活用に向けた人的支援の提供、職員のデジタルリテラシー向上のための教育を担当する。
具体的には、同町の指針である「「人がいきいき 未来をつむぐ 挑戦するまち しんぐう」の実現に向けて、ICTを活用した「スマート役場(仮称)の実現」、「マイナンバーカード活用による住民利便性の向上」、「デジタル化の恩恵を享受できる環境づくり」をテーマに3者で取り組んでいく。
新宮町は、交通利便性や豊かな自然環境などから子育て世代の転入者を中心に人口が直近10年間増加している。一方で離島や既存住宅地では高齢化や人口減少などで、地域コミュニティの希薄化や地域活動の担い手が減少し、住民の行政に対する要望や支援の重要性が増してきている。人口増加に伴い、職員を増やし対応を図っているが、多様な住民ニーズや新たな地域課題、重要施策等に十分に対応することが困難になりつつあるという。そこで2020年度の相島海底光ケーブル等整備事業を皮切りに、地域の情報基盤の整備や庁内業務の効率化、地域課題の抽出と解決策の検討など庁内および地域のDX推進に取り組んでいる。