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ICCサミットのスタートアップ大会で優勝 クアンド


週刊経済2023年2月28日発行

実績、将来構想をプレゼン

現場向けビデオ通話アプリ展開の㈱クアンド(北九州市八幡東区枝光2丁目、下岡純一郎CEO)は2月15日、ICCパートナーズ㈱(東京都)が開催したカンファレンスイベント「ICCサミット FUKUOKA 2023」のスタートアップ大会で優勝した。
ICCサミットは毎年2回、それぞれ数日間開催し、経営者層が業界トレンドやマネジメントに関して意見交換する約80のセッションで構成。その中の、スタートアップ企業を対象としたピッチコンテストにクアンドが出場した。同コンテストには11社が出場し、各7分間のプレゼンテーションを経て経営者や投資家など33人に審査された。クアンドの下岡CEOは、製造業やメンテナンス業などの現場に特化したビデオ通話アプリ「シンクリモート」の実績や将来構想などについてプレゼンテーションし、投票で最高得点を獲得し優勝した。優勝企業は、参加する投資家や企業との協業や資金調達の促進、認知度向上が期待されるほか、スポンサー企業の各賞品を授与される。同社は「今回参加した『カタパルト・グランプリ』はスタートアップの国内最高峰のピッチコンテスト。現場のプロフェッショナルが持つ知識が、時間や空間・言語の壁を越えて同期される点などを評価していただけた」と話している。
同社は2017年4月創業。資本金6390万円。従業員11人。シンクリモートは、パソコンやスマートフォンにアプリをダウンロードして使用。映像をポインタで指したり画像に手書きのメモを追加することができるほか、記録した画像や映像が保存管理されることで、遠隔での現場調査や検査をサポートする。