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FCV普及促進へ、8月に産学官組織 福岡県 トヨタ九州など大手メーカーが参加予定
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福岡県は8月をめどに、FCV(燃料電池自動車)の普及促進に向けた産学官組織「ふくおかFCVクラブ」を設立する。
FCVは水素を燃料とした次世代自動車で、トヨタ、日産、本田の3メーカーが15年の市場投入を計画している。九州大学や福岡県などはこれまで、FCVに燃料を供給する水素ステーションを北九州市の東田地区や九大伊都キャンパス内に設けるなど、実証実験に積極的に取り組んできた経緯がある。FCVの市販後も積極的に企業や市町村へ普及を呼びかけるため、産学官組織を発足することとなった。現在検討されているメンバーは、県や両政令市などの市町村を始め、各地方の商工会、企業からはトヨタ自動車九州(宮若市)やTOTO(北九州市)などの大手メーカーの参加が見込まれるという。
県ではFCVの普及拡大に向け、水素ステーションを今年度中に10カ所設置する目標を打ち出しており、すでに北九州市で商用第1号のステーションが整備中なほか、福岡市中央区天神でも移動式のステーションを整備する計画が浮上しているという。県商工部は「これまで水素エネルギーの研究では先進的な取り組みを生み出してきた。この素地を生かし、FCV市販後はさらに存在感を高めてくため、急ピッチで必要なインフラを整備していく」と話している。