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EV活用のエネルギーマネジメント機能構築 ゼンリン


週刊経済2023年9月26日発行号

パナソニックHDと共同開発

住宅地図メーカーの㈱ゼンリン(北九州市戸畑区中原新町、髙山善司社長)は9月8日、パナソニックホールディングス㈱(大阪府門真市、楠見雄規社長)と電気自動車(EV)を分散型エネルギーリソースとして活用するエネルギーマネジメント機能の構築に向けた共同開発を開始した。
カーボンニュートラル実現への貢献を目指し、大容量の蓄電が可能なEVの機能活用とインフラ整備を図るもの。パナソニックHDのモビリティ・エネルギーに関する技術知見や運用ノウハウと、ゼンリンの詳細で鮮度の高い地図情報やEV充電器などの位置情報、各種統計データを生かしていく。まずはゼンリンが保有するデータを活用し、両社で開発を進める独自アルゴリズムによるEV充電器の立地・需要エリアを可視化した「EVチャージ需要マップ」の提供を開始。これにより、EV充電器メーカー、EV充電器を運用管理する企業に対して、より効率的・効果的な設備投資をサポートし、EV充電器普及に寄与する。将来的には人口動態、交通動態などの地域特性にもとづく需要を考慮した上でEVを活用したエネルギーマネジメント機能を構築し、電力需給の可視化や需要予測することで、政府主導で進めている分散型電力システム構築への貢献を目指す。