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EVモーターズ・ジャパンに出資 JA三井リース九州


週刊経済2023年4月25日発行

商用EVの社会的意義に着目

総合リース業のJA三井リース九州㈱(福岡市博多区下川端町、柴田稔社長)は、商用電気自動車(EV)の開発・販売の㈱EVモーターズ・ジャパン(北九州市若松区、佐藤裕之社長)に出資した。
JA三井リースグループは中期経営計画「Real Change 2025」の重点施策として「モビリティ関連事業への進出」を、サスティナビリティ経営の重点取組として「脱炭素に向けた再生可能エネルギー普及とトランジション促進」をそれぞれ掲げている。今回、EVモーターズ・ジャパンが展開する商用EVの開発・製造・販売事業およびエネルギーマネジメント事業の成長性や社会的意義に着目し、出資を決定した。出資額は非公表。同社では「グループの持つファイナンス機能や営業ネットワークの提供など多岐にわたる連携を加速し、EVモーターズ・ジャパンの事業拡大に貢献することで、持続可能で豊かな社会の実現を目指す」としている。
EVモーターズ・ジャパンは2019年4月設立。資本金は47億3520万円(23年3月27日現在)。商用EV(バス・トラック・トライク等)に特化して開発・製造・販売を手掛ける。自社開発のモーター制御システム(アクティブ・インバーター)により、世界最高レベルの低電費化とバッテリーの長寿命化を兼ね備えた商用EVを開発。さらに、環境配慮が重要視されている中、独自の電池制御技術を活用したエネルギーマネジメント事業を広く展開することでゼロエミッション社会の実現を目指している。