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EVによるオール電化PRカー導入 九州電力


九州で初めて

九州電力㈱(池辺和弘社長)は10月8日、電気自動車(EV)を使ったオール電化のPRカー「オールデンカーEV」を新たに導入、電力需要増加につながるオール電化のプロモーション活動をさらに強化する。
オールデンカーは、IHクッキングヒーターを搭載したキッチンカー。これまで屋外で開かれるイベント会場などで料理の実演によるPR活動を行ってきた。九電では2年前から導入、現在まで5台を所有しているが、いずれもガソリン車。排気ガス、騒音がゼロのEVを導入することで、イメージアップを図ることがねらい。EVの導入は九州では初めてで、国内電力会社でも先進事例という。車種は日産自動車のEV「e‐NV200」。EVから外部給電機を通して、電源を取り出し、IHを使用する。「女性2人が15分以内で実演可能な状態までに展開できる」をテーマに車両装備の仕様を検討、車両に多目的リフトを設置し、重量物の積み下ろしを容易にしたほか、ねじ止めなどの煩雑な作業が不要な工夫も凝らしている。福岡営業センター(北九州、筑豊地域以外の県内)管内で運用し、満充電時の走行可能距離数は約130㎞。
広報グループでは「顔の見える営業活動の一環でEVによるオールデンカーを導入した。排気ガスや騒音がゼロのため、屋内での活用が可能となる。電力需要増につながるアピールに力を入れていきたい」としている。

2019年10月23日発行