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DBO方式で「大川の駅」整備・運営を実施 大川市
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週刊経済2024年1月30日発行号
2月に公募要項発表
大川市(倉重良一市長)はこのほど、「大川の駅」(仮称)整備・運営事業に関する実施方針を公表した。
同事業は、有明海沿岸道路、九州佐賀国際空港、三池港といった同市周辺のインフラ整備・拡張を好機と捉え、市の基幹産業振興や魅力発信の拠点を設けるもの。有明海沿岸道路大野島IC北側、筑後川の河口に位置する約4万3千㎡の敷地に道の駅をはじめとした施設を、河川区域内の約8400㎡に川の駅を整備する。道の駅には飲食、産直・物販、木工クラフト振興、環有明海魅力発信機能などの地域振興機能に加え、眺望・アクセス機能、アクティビティ機能、防災機能などを設けるほか、市が別途「(仮称)広域的地域振興拠点機能施設」を整備する方針で、ビジネス面での交流やイノベーション創出の拠点などの機能を想定している。
整備にあたっては、設計から建設、工事監理、開業準備、維持管理、運営、統括管理を一括で性能発注するDBO方式を採用する。2月頃に特定事業の選定・公表、募集要項等の公表を予定しており、4月頃に参加を予定する民間事業者との対話を実施。5月頃に資格審査受付、9月頃に提案書類の受付、12月頃に優先交渉権者の決定・公表を予定している。施設開業は2028年3月中を目指す。倉重市長は「筑後川や昇開橋、木工技術のすばらしさなど、大川市のオリジナリティを一緒になって落とし込み、考えてくれる事業者とともに取り組んでいけたら」と話している。