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CLT材を使用したワンルームを販売 SAI建築社
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週刊経済2023年10月31日発行号
10㎡、680万円
建築、新築住宅などを展開するSAI建築社㈱(福岡市早良区野芥4丁目、野村直樹社長)は10月15日、箱型建築物ユニット型「CLT」ルームの販売を開始した。
CLTは繊維方向に揃えた板をクロスさせ重ねて接着材で圧着した木質材料で、同関連会社ではこれを活用した箱型の木製ユニット構造体「CLTセルユニット」を開発し近年納入実績を増やしている。さらなる普及拡大を目指し、「HANAREGA(ハナレガ)」のブランドでパッケージ化し、9㎡の箱型の部屋(350万円)を昨年12月に販売開始した。今回はその第2弾として、シャワーユニットやトイレ、電気式コンロのキッチン、電気設備を整え、住居としても提案する。CLTユニットは工場で構造体のユニットを組み立て、現場では基礎の上に据え置き連結するだけの工法のため、ハナレガは設置0日を最大の特長とし、部屋の増築やトレーニングルームなど多様な活用を提案する。価格は10㎡で680万円。輸送費、基礎工事、電気や給湯設備工事などは別途費用が発生する。同社では「そのままトラックに積んで移動できるので、別の場所に移動させて再利用することも可能。家づくりにプラスワンの提案で付加価値をつけていく」と話している。