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Cクリエイトに総額2・5億円の協調融資 日本公庫福岡支店


週刊経済2023年1月31日発行

JAむなかたと連携

㈱日本政策金融公庫福岡支店(福岡市博多区博多駅前3丁目、浜晋治支店長:以下、日本公庫)農林水産事業は1月17日、宗像農業協同組合(宗像市東郷4丁目、小島信昭代表理事組合長:以下JAむなかた)と協調し、イチゴ生産事業の㈱Cクリエイト(福岡市中央区御所ヶ谷、米多比昌治社長)に計2億5千万円の協調融資を行ったことを明らかにした。
昨年4月、Cクリエイトが県内イチゴ生産事業者で初めての試みとなる「ハンギングガター方式」を導入したイチゴ農業ハウスを福津市津丸に着工。その建設費および栽培設備一式を伴う事業費として融資した。総事業費は3億6千万円だが、今回協調した融資額の内訳は日本公庫が2億円、JAむなかたが5千万円の計2億5千万円となる。
イチゴ生産は通常、培土に直接栽培する「土耕栽培」方式や栽培用ベンチを設置して栽培する「高設栽培」方式で行われるが、ハンギングガター方式では栽培用ベンチを農業用ハウスの天井から吊り下げる方式で栽培。同方式を導入することで管理用の通路部分が不要となり、その分の栽培面積を確保でき、単位面積あたりの収穫量が増加するという。イチゴ農業ハウス(面積5千㎡)は昨年12月に完成しており、新方式における単位面積あたりの生産量は従来方式の約1・7倍(メーカー調べ)とされている。米多比(めたび)社長は「当社は本方式を導入したイチゴ生産を目的に設立した会社。新規事業となるため、まずは本方式での生産を軌道に乗せたい。将来的には別法人で経営する子ども食堂運営会社で当食堂を利用する子どもたちや地域の若手人材の就業の場にしたい」と話している。
Cクリエイトは2022年2月に設立。資本金は1千万円、従業員数は3人。