NEWS

AI活用教育の実証事業を開始 ロカリア


週刊経済2021年11月16日発行

個人に合わせた学習方法を推奨

AI法人研修やシステム開発の㈱ロカリア(福岡市中央区大名2丁目、深澤大我社長)は10月から、AI活用教育の実証事業を開始した。
事業名は「過疎の進む地域に居住する生徒に対し、ICTを活用することで良質な教育機会を提供し、地域を担う人材を育て、呼び込む土壌を醸成する実証事業」で、㈱教育情報サービス(宮崎市、荻野次信社長)が手掛ける。今回学習塾の㈱昴(鹿児島市、西村秋社長)とNTTデータカスタマサービス九州支社(福岡市、久保田浩二九州支社長)が連携し進めていく。過疎地域に居住する中学生に対して、学習塾と連携し、地理的制約のないeラーニングとログデータを用いてAIを開発し、実証参加者の生徒一人ひとりに個別最適化された指導を提供。地理的要因による教育格差の是正と地域活性化の基盤づくりに取り組む。実証事業には学習塾に所属する生徒だけでなく、宮崎県、鹿児島県に居住し、地理的要因で通塾できない中学1年生が参加可能。昴の模擬試験の受験や独自テキストが無償で提供される予定。実証期間は10月31日~来年1月9日まで。同社は「今回当社が開発支援するのは生徒が利用するeラーニングシステムに搭載されるもの。昴が保有する約10年分の模擬試験の膨大なデータをAIで解析し、学習者一人一人の特性に合わせた動画をAIが推奨することで学習者にとって効果的かつ効率的な学習へ導くことが期待される」と話している。
同社は2020年4月設立。資本金200万円。従業員数は5人。