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AI活用による業務効率化などの取り組み開始 西日本シティ銀行


AIベンチャーのグルーヴノーツと協働

㈱西日本シティ銀行(福岡市博多区博多駅前3丁目、谷川浩道頭取)は11月29日、福岡発のAIベンチャー、㈱グルーヴノーツ(同市中央区今泉1丁目、最首英裕社長)と協働で業務効率化などを推進するため、AIを活用した実証実験を開始したと発表した。
ビジネス分野でのAI活用実績を持つグルーヴノーツとの協働で同行の業務効率化やデジタル化を推進するとともに、地元九州の企業におけるAI利活用を加速させ、地域経済の発展に寄与する狙い。同実証実験では、グルーヴノーツの提供するクラウドAIプラットフォーム「マゼランブロックス」を活用し、営業店からの問い合わせ対応業務の効率化と営業店への来店客数予測に取り組む。 期間は10月から12月まで。その後は同行の他業務への展開に加え、経営効率化やマーケティング支援など、中小企業の経営課題解決に役立つAIソリューションとして、同プラットフォームを取引先に紹介していく。
マゼロンブロックスは機械学習・深層学習と量子コンピュータを活用して、高精度な未来予測から組み合わせ最適化まで実現するクラウドサービス。サービス開始から延べ3800社が利用し、1万2500以上のAI学習モデルを構築(今年9月時点)。数値や画像、文書などのさまざまなデータをもとに、需要予測や製造ラインにおける検品自動化など、プログラミングを必要としないユーザーインターフェースで高度なデータ分析・予測が可能という。
グルーヴノーツは2011年7月設立。従業員は43人(今年6月現在)。AIと量⼦コンピュータを活用したクラウドプラットフォームの開発やAI活用コンサルティングの提供、テクノロジーと遊ぶ学童保育「テックパーク」の運営などを手掛ける。⾦融業へのAI活⽤例としては、ATMの利⽤頻度予測や成約率の⾼い⾒込み顧客の予測、ローン審査モデルの構築などの実績を持つ。

2019年12月10日発行