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AI活用し音声を同時翻訳するソリューション QTnet


週刊経済2023年7月19日発行号

台湾・VM‐Fi社と業務提携し提供

九電グループの情報通信事業会社、㈱QTnet(同市中央区天神1丁目、小倉良夫社長)は7月6日、リアルタイムAI音声翻訳システムを開発した台湾のスタートアップ企業VM‐Fi(ブイエムファイ)社(台湾、マックスウェル・ペンCEO)と業務提携に関する基本合意書を締結し、ビジネスや観光現場の課題解決に向けたAI翻訳ソリューションの提供を開始した。
同ソリューションは高速大容量ネットワークに接続しリアルタイムで音声を翻訳し字幕を表示するもの。精度の高い音声認識機能や自動音声認識で翻訳されるため、窓口案内業務や会議進行などと同時並行で翻訳できるのが大きな特長。アフターコロナで訪日外国人が急増するなか、ビジネスや観光の現場では多言語対応が急務となっており、特に観光現場では人手不足や人件費高騰で、対応品質の維持とコスト削減が喫緊の課題となっている。QTnetではVM‐Fi社のサービスを用いて、現場課題の解決に向け、通信回線や最適なデバイスをトータルソリューションで提供していく。
VM‐FiはQTnetの公募型オープンイノベーションプログラム「TSUNAGU2021で優秀賞を受賞した企業。両者は昨年10月~11月の博多駅総合案内所での実証実験などを経て、今回のソリューション提供を開始した。すでに7月14日~30日に開催される世界水泳福岡大会の競技会場に隣接する飲食や物販・エンタメなどの特設エリア「Fukuoka Ichiba(フクオカイチバ)」での採用が決まっている。