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AI活用した防犯パトロールの実証実験 福岡市とFDC


週刊経済2022年9月21日発行

犯罪データ等から自動でルート作成

福岡市と福岡地域戦略推進協議会(FDC)は9月12日から、AIを活用した防犯パトロール支援サービスの実証実験を開始した。
AIやIoT等の先端技術を活用した実証実験プロジェクトのサポート事業、「福岡市実証実験フルサポート事業」に採択された事業で、実施事業者は㈱Singular Perturbations(東京都千代田区、梶田真実社長)。サービスの内容は、同社開発のPC・スマホ向けのシステムを活用し、まず過去の犯罪データ(県警オープンデータより抽出)や人口密度等からAIが犯罪発生率の高い箇所を予測。通過地点と距離を指定することで、最適なパトロールルートを自動で作成。このルートに沿ったパトロールを実施するというもの。GPSからパトロール経路を記録し、ルート上の落書きなど、撮影した写真を記録する日報としても活用できるほか、パトロール記録のリアルタイムな確認、日報の共有などの機能を、管理・分析に役立てることができるという。実証は今年12月末までの期間、小田部校区、高取校区、飯倉校区、田村校区で実施する。
9月12日には、小田部校区でパトロール出発式を開催。参加した高島宗一郎市長は「新しい時代の防犯モデルを福岡からつくっていきたい」と期待を語った。