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AIオンデマンドバス「のるーと古賀」を運行開始 古賀市


週刊経済2022年11月22日発行

乗降場所を63カ所設置

古賀市は10月1日から、花鶴丘、日吉、美明の3地区でAIを活用したオンデマンドバス「のるーと古賀」の運行を開始した。
古賀市では、西鉄の高速バスや古賀市内線が走行しているものの、既存のバス停から離れた日吉台や花鶴丘地区では、高齢化率が高いほか、坂道が多いといった地域特性で、移動が困難という課題があった。そこで、従来の西鉄バス路線を維持したまま、バス停まで距離のあるエリアの補完の移動手段として、㈱ネクスト・モビリティのAIオンデマンドバスを導入。AIオンデマンドバスとは、決まった時刻表や運行ルートが無く、予約状況に応じて、AIが最適な運行ルートを選択し、効率的に移動する乗合バス。乗降場所は、花鶴丘、日吉、美明のほか、JR古賀駅やJRししぶ駅などのエリア外に計63カ所設置。運行時間は平日が午前9時~午後5時。土・日・祝日が午前8時~午後6時まで。利用者が事前に専用アプリまたは電話で、時間と乗降場所を予約することで、目的地付近の乗降場所にバスが到着する。
同市の総務部経営戦略課の横山えり氏は「持続可能な公共交通の確立に向けて、利便性の向上と効率的な移動を実現することを目的に、『のるーと古賀』の運行を開始した。年度内に、登録者数1千人を目指している」と話している。