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99億円かけ東京・銀座に新業態の高級ビジネスホテル  西日本鉄道    5月着工、来年9月開業


 西日本鉄道株式会社(福岡市中央区天神1丁目、竹島和幸社長)は5月12日、東京都中央区銀座4丁目に総投資額約99億円を投じる新業態の高級ビジネスホテル「(仮称)銀座西鉄ホテル」を着工した。開業は来年9月の予定。
 同社が全国展開を進める既存のビジネスホテル「西鉄イン」シリーズよりワンランク上を目指す初の「宿泊主体型アップグレードホテル」で、宿泊主体型ホテルのフラッグシップとしての役割も担う。西鉄インより、1部屋の面積をシングルで3~6平方m広く取るほか、浴室と洗面・トイレをセパレート化し、浴室には洗い場を設けるなど設備を充実させ、機能性だけでなくデザインにもこだわった内装、家具、備品を採用するのが特徴。宴会場は設けない。
 場所は三越などの百貨店や海外ブランドの直営店が並ぶ繁華街に近い一等地。敷地面積は約670平方m。ホテルは地下1・地上13階建てで、延べ床面積は約65百平方m。地下は24台収容の機械式駐車場。1階はエントランス、フロント、ロビー、レストランエントランス、2階はレストラン。3~13階が客室。客室数は209室で、シングル77室、ダブル44室、ツイン77室、プレミアムツイン11室を予定。料金などは検討中だが、平年度で85%の稼働率、年商約10億円を見込んでいる。

 鹿児島中央駅前の再開発ビルに2号店

 同社は、鹿児島市中央町に宿泊主体型アップグレードホテルの2号店として「(仮称)鹿児島西鉄ホテル」を出店する。開業は2012年5月予定。
 地元商社の南国殖産株式会社など4社が鹿児島市中央町に建設する高層複合型ビル「(仮称)鹿児島中央駅前11番街区計画再開発ビル」の7~14階部分を賃借して出店する。総投資額は約2億円。鹿児島市のJR鹿児島中央駅正面という立地のほか、同ビル1階には中長距離高速バス発着所も併設されるため、九州新幹線全線開業で観光需要の拡大が期待される鹿児島における、さまざまな旅の活動拠点としての利用を見込む。
 賃借面積は約6810平方m。施設の構成は、1階がホテルエントランス、7階がロビー、レストラン、8~14階が客室となる。客室数は238室で、シングルが189室、ダブルが14室、ツイン35室を予定。平年度で75%の稼働率、年商約5億円を見込む。