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9月1日から11年ぶりに薬膳博覧会  中村学園大と上海中医薬大    来場2万人見込む


 中村学園大学(福岡市城南区別府5丁目、甲斐諭学長)と上海中医薬大学は9月1日から3日間、同市博多区石城町の福岡国際センターと福岡国際会議場で、11年ぶりとなる薬膳博覧会を開く。
 食に関する国内外の環境変化を受けて大きな展開期を迎えるなか、もう一度原点に戻って食をながめてみようというコンセプトで開くもので、名称は「YAKUZEN EXPO 2017」。前回は06年12月に日本初の薬膳博覧会として開催して「薬膳の可能性」を発信したが、今回はさらに進化した「日本型薬膳」をライフステージごとの食のテーマに取り上げ、健康や医療、住環境など関連する分野とのつながりを楽しみながら学べる参加型の展示とイベントで紹介する。
 具体的には導入部分としての薬膳の理念、意味、広がりを紹介するゾーン、ライフステージ別の薬膳ゾーン、食に関する情報を発信するセミナーゾーン、有名シェフの料理ショーなどの薬膳ライブのゾーンを設置。上海中医薬大学は大小合わせて3つのブースを出展する。このほか約100社の企業・団体の出展を募り、企業展示や会場2階にフードコートを設ける。展示会の入場料は、3日間有効で500円。前回は平日開催で延べ1万2000人以上を動員したが、今回は週末開催で子育て世代を中心に一般客の来場に力を入れ、2万人の来場を見込んでいる。
 また、これに合わせて9月1日と2日には福岡国際会議場で、市民講座を含めた4つのシンポジウムを開催。2日午後1時からは、同大栄養科学部に今春開設したフードマネジメント学科の開設記念シンポジウムも開く。シンポジウム参加料は一部を除き無料。
 今回の開催については運営組織委員会を組織し、会長に中村量一理事長、副会長に貫正義九州電力株式会社代表取締役会長と東敏昭産業医科大学学長が就任。県内の産学官のトップが委員を務め、事務局は同大に置く。
 上海中医薬大学は中華人民共和国成立後初めて設立した中医高等学院4か所の一つで、95年11月に同大と国際交流協定を締結。中国伝統医学や薬膳と西洋医学の融合のための教育研究協力、共同の研究計画及び教育活動の遂行、研究者、学生の交流を続け、前回の博覧会も両校の共催で開いた。